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   2)マイクロカプセルからの薬物放出機構
 
マイクロカプセル内におけるリュープロレリンとPLGAの存在様式について、NMRスペクトルを用いて検討したところ、リュープロレリンの塩基性アミノ基とPLGAのカルボキシル基とが相互に作用していることがわかった。マイクロカプセル中ではリュープロレリンはPLGAと相互作用し、小さなドメイン(領域)構造をとって存在する(図3)。この存在様式からリュープロレリンの放出機構は以下のように推定された。

図3.マイクロカプセルの模式図と走査電顕像

マイクロカプセルが生体に投与されると、体液の侵入は速く24時間後にはマイクロカプセルは十分に膨潤する。しかしドメイン構造中には体液は容易には侵入できずリュープロレリンは放出されない。体液が侵入するとともにPLGAは加水分解され低分子化される。低分子化の進行にともないドメイン構造は破壊され脆弱となり、そこに存在するリュープロレリンは体液に溶解し放出される。このように考えるとリュープロレリンはPLGAの加水分解とともに放出されることになる。


// indexへ // 1.DDS製剤化の基本構想 // 2.マイクロカプセル化の検討 // 3.薬物放出性の検討 1)ポリマーの分解速度と薬物放出性 // 3)マイクロカプセルの形態変化 // 4.ヒトでの薬動力学的検討 // 5.おわりに // 参考文献 //


Last updated:1999/03 



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