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1971年、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)の構造が決定されて以来、より活性の強いアゴニストの合成および治療への応用検討が始められた。
その中で、1973年、当社は世界に先駆けて、LH-RHの100倍近い活性を示す高活性アゴニストである酢酸リュープロレリンの合成に成功した(図1)。
| 図1.LH-RHおよび酢酸リュープロレリンのアミノ酸配列 |  |
その後、高活性アゴニストの連続投与により逆に性腺機能が抑制され、性ホルモン分泌が低下することが見出された。これは、“Paradoxical
Effect”(逆説的抑制効果)と呼ばれ、性ホルモン依存性が高い疾患である前立腺癌、子宮内膜症、子宮筋腫、乳癌、中枢性思春期早発症などの治療への応用が期待されるに到った。
酢酸リュープロレリンの製剤は前立腺癌治療薬として、最初は連日注射剤として、1985年、米国で発売された。しかし、本剤は毎日欠かさず投与する必要があり、患者にとって大きな負担になることが予想された。
そこで、患者の負担が少なく、薬効を最大限に発揮できる合理的な投与剤形の研究が進められた。
当初、経口をはじめ経鼻、経腟などの自己投与製剤を検討したが、吸収性が悪く、さらには吸収のバラツキも大きく、確実な効果が期待できなかった。これらの結果から、注射投与用の放出制御DDS(Drug
Delivery System)を開発する方向で方針を立て、表1のような基本構想のもとに、長期徐放性のマイクロカプセル型注射剤の検討に着手した。
薬物のマイクロカプセルからの放出期間は治療実態を考慮して、1ヵ月を目標とした。
表1.製剤設計の基本構想
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